今こそ狙いどき!日本企業が急注目する「ベトナム越境EC」完全ガイド
Last modified 07.23.25
こんにちは、オプティ株式会社です。
近年、東南アジアの中でも特に急速な成長を遂げているのがベトナムのEC(電子商取引)市場です。スマートフォンの普及や若年層のインターネットリテラシー向上、そして政府のデジタル経済推進策が後押しし、ベトナム国内でのECの存在感は年々高まっています。そうした中、日本企業の多くがベトナム市場への越境EC展開を本格的に視野に入れ始めています。本記事では、Shopee Japanが公開した最新調査をもとに、ベトナム市場の魅力や参入方法、成功の鍵について詳しく解説していきます。
1. ベトナムEC市場の爆発的成長
2024年時点で、ベトナムのEC市場規模は約250億ドルと推定され、前年比で20%以上の成長を記録しました。この勢いは留まるところを知らず、2025年には350億ドルを超えるとの予測も出ています。Shopee、TikTok Shop、Lazadaといったプラットフォームの競争が加熱する中、特にShopeeの影響力は強く、国内EC市場のシェアのうち70%以上を占めているとされています。
こうした環境下で、消費者のオンライン購入に対する抵抗感はほとんどなくなり、特に都市部ではスマホ1つであらゆる生活必需品が揃う状況が整っています。国を挙げてのキャッシュレス化推進政策もこの流れを加速させており、ベトナムは東南アジアにおける「デジタル先進国」の一角を担いつつあります。
2. なぜ今ベトナム?
Shopee Japanが2025年6月に実施した定点調査では、越境ECの実施・検討企業109社のうち、実に95.4%が「今後ベトナム市場への新規参入が増える」と回答しています。これは、前年調査から約6ポイントの上昇です。
この背景には、以下の要因が挙げられます:
-
日本製品に対する信頼の高さ(60.6%)
-
ベトナム国内のEC利用率の高さ(47.7%)
-
安定した経済成長に対する期待(46.8%)
特に「メイド・イン・ジャパン」への信頼感は根強く、品質を重視するベトナム人消費者にとっては非常に大きな魅力と映っているようです。
3. 越境ECの進出方法
日本企業がベトナムに進出する際のチャネルは多岐にわたります。調査によると、61.5%の企業が「日本から現地向けの自社ECサイトを展開」と回答しており、直接販売のニーズが高まっていることがわかります。一方で、53.2%が「海外対応の国内プラットフォームへの出店」、33.9%が「現地プラットフォームへの出店」を挙げており、複数チャネル戦略を採る企業も増加しています。
また、ベトナムが2カ国目または3カ国目の越境先として選ばれているケースが多く、既にタイやインドネシアといった他国で経験を積んだ企業が、次のステップとしてベトナムを選定する傾向も見られます。
4. 注目商材と成功要因
ベトナム市場で売れ筋の商品としては、「生活雑貨(43.1%)」「衣料品(37.6%)」「趣味用品(33.9%)」が挙げられています。これらはいずれも前年から4ポイント以上の増加を記録しており、日本らしい丁寧なつくりやデザイン性の高さが、現地の消費者に評価されていると考えられます。
また、成功のために重視される要素としては、以下のポイントが挙げられています:
-
現地トレンドを反映した商品選定・開発(56.0%)
-
物流・配送の速度と品質の向上(51.4%)
-
商品ラインナップの拡充(50.5%)
ベトナムでは配送の遅延がクレームにつながりやすく、「スピード」と「安心感」が購入判断を大きく左右します。現地ニーズに即した商品開発とともに、物流インフラの強化が鍵となります。
5. 求められる支援とは?
進出企業が望む支援サービスとしては、以下のような項目が挙げられました:
-
現地マーケティング支援(53.2%)
-
法規制や税制度に関するアドバイス(50.5%)
-
現地消費者データの分析(47.7%)
-
その他(日本語通訳支援、現地決済サービス、現地就職支援など)
現地特有の商習慣や法制度に適応するには、単に販売チャネルを確保するだけでは不十分であり、「地場に根ざしたサポート体制」が求められています。
6. OPTIからの挑戦ポイント
オプティでは、ベトナム進出を検討する企業様に向けて以下のサポートを提供しています:
-
現地トレンド分析に基づく商品企画・販促提案
-
ECモール(Shopee、Lazada等)および自社EC戦略の最適化支援
-
物流・通関・決済のインフラ整備と運用設計
-
法制度対応、翻訳・通訳、現地人材の確保支援
貴社の製品・サービスを現地消費者に確実に届け、競合に埋もれないポジショニングを確立するための伴走型支援を行っています。
まとめ&行動へ
日本企業にとって、ベトナムは近くて遠い新興マーケットでした。しかし今、その距離はテクノロジーと物流の進化により急速に縮まっています。信頼される日本製品、高成長中の市場環境、多様なチャネル戦略――これらが組み合わさることで、ベトナム市場は今まさに「勝ちにいける」土壌が整ったといえます。
オプティでは、越境ECの構想段階から実行支援、そして継続的な改善までワンストップでご支援可能です。まずは、無料相談セッションにて現状の整理からはじめてみませんか?

COMMENTS