越境EC税務ナビ

Q, Amazon輸出を始めたい人に便利なツールってありますか

作成者: オプティ株式会社|18/11/02 15:20

はじめに

Amazon、eBay、 楽天、Shopify、WooCommerce、コロナ渦において世界で拡大し、今でやあらゆる企業が注目する「越境EC(E-commerce)」。越境ECはサイト作成後数分後から販売開始でき、世界の市場からの新たな売上機会になるといった良い面は紹介されます。反面、現地の税金や、様々なコストについてはあまり共有されていません。VATなど現地の税金は、販売者が現地の購入者に課税・徴収しますが、越境ECの場合でも課税・徴収・申告の場合は発生します。

税理士や弁護士等、国内の専門家が海外の税務や法務の知見が有る訳ではありません。

このコラムでは、越境ECの税務面について、豊富な経験を有するオプティ株式会社が「越境EC税務ナビ」としてQ&A形式で提供します。当越境EC税務ナビが、越境ECを考えている様々な企業のお役立ちになれば幸いです。

 

【Q】Amazon輸出を始めたい人に便利なツールってありますか

【A】

 昨今、Amazonをはじめ、ECサイトを利用して海外への物販を検討したり、実際に開始している企業が増えてきています。海外のAmazonで販売をスタートしたい!という際、様々な効率的なツールがあるということをご存知でしょうか。弊社もAmazon輸出関係のVAT登録を数多く行っているので、Amazon輸出に関する情報をお客様と共有する機会が多くなっています。

そこで、今回はこれらAmazon輸出のプロの方たちから直接伺った「Amazonでの海外輸出」に使えるツール11選をAmazon輸出のステップごとにご紹介致します。

 

 

STEP1. リサーチに使えるツール

Amazon輸出を始める際には、まずはリサーチが必要です。Amazon輸出の肝となるのが、特定の商品に対する価格差です。なぜなら価格差がある商品を扱って初めて利益を作ることが出来るからです。

そこで、まずは価格差のリサーチに役立つツールをご紹介します。

【TAKEWARI】

http://www.takewari.com

 ※画像:TAKEWARIのwebサイトより

TAKEWARIは世界9カ国・日本を含め海外のAmazonで価格比較が可能です。欲しい商品を横断検索、通貨換算によって価格比較ができます。トップページで検索したい商品の単語や型番や記入すれば、簡単に検索することができ、日本語やASINISBN番号でも検索が可能です。内外価格差によって、送料などを含めても海外で購入する方が安い商品があるため、TAKEWARIを利用して簡単に検索できます。

 

STEP2. 商品買い付けに使えるツール

商品の買い付けの際に海外アマゾンやeBayから仕入れをするのはメジャーな方法ですね。そこで、本記事では、海外ネットショップからの仕入れの際に便利な商品買い付けツールを紹介します。

Google プロダクトサーチ

https://www.google.com/shopping

 

仕入れたい商品のキーワードを入力すれば、購入可能な世界中の販売店、ショップを検索できます。

 

STEP3. 輸出入の税対策に使えるツール

いざ商品を発送しようと思っても販売先は外国です。個人事業主様、企業様ともに、海外とのやり取りを行う際はトラブルが多く発生する事例が多いのが現状です。商品をお客様に届けられなければビジネスになりません。そこで、2つのツールを紹介します。

【税関】

http://www.customs.go.jp/

輸出入の際に、関税に関する情報が記載されています。関税はHSコードと呼ばれるコード毎に決められております。商品を日本から海外に輸出する訳ですから、関税がかかります。
これらの関税率の調査等を行うことが出来ます。
トラブルを避けるためにも、まずは税関のサイトを確認しましょう。

 

【VAT登録・申請:オプティ株式会社】

 

また、手前味噌にはなりますが、当社のサービスもご紹介させてください。
当社オプティ株式会社では、VAT番号の登録と申告の代行を行っています。当社では早くよりAmazon関係のVAT登録に力を入れており、当該分野では国内屈指の実績を誇ってます。

なお、EUでのAmazon販売を行う際には、多くの場合でVAT番号の登録と申請が必要です。VAT番号の登録と申請を怠ったために、アカウント凍結や、罰金が課せられることもあります。必ず事前にVATの有無の確認、事前登録することをオススメします。

また、EUへの輸出やEUからの輸入にはEORI番号の取得も必要です。当社ではこれらの対応も行っております。

 

STEP4. 配送会社に関してのツール

海外への配送会社はたくさんありますが、それぞれにメリット・デメリットがあります。EUの倉庫に在庫を置く場合の輸送方法と、直接お客様に商品を配送する場合では使用する会社が変わってきます。例えば、Fedexは世界的にも有名な配送会社ですが、個人に商品や荷物を配送するにはEMS便を利用した方が配送料を抑えることができます。そこで、本記事ではFBA倉庫販売の場合と、個人への直接配送の場合の2つに分けて配送会社の紹介します。

【FBA在庫販売にオススメの3つの大手配送会社】

Fedex https://www.fedex.com/jp/

DHL http://www.dhl.co.jp/ja.html

UPS https://www.ups.com/jp/ja/Home.page


【個人への1個単位の配送にオススメの配送会社】

▷EMS(国際スピード便) https://www.post.japanpost.jp/int/ems/

特徴:2〜5日程度で各国のお客様にお届け可能。追跡番号付き。

SAL (エコノミー航空便)https://www.post.japanpost.jp/int/service/dispatch/sal.html

特徴:EMSと比較すると料金が安いサービスで、6〜13日程度でお客様にお届け可能。

 

STEP5. 大口のサプライヤー調査に関してのツール

当社が見ている限り、Amazon輸出は個人事業主で対応するよりも、チームで対応するほうが売上も格段に上がっている印象があります。これは、Amazonでの輸出(すなわちEC販売)といえども結局は仕入れと売上があるため、在庫が多ければ多いほどそれだけ販売額が大きくなるからです。

その際、日本の物品を購入するのではなく、中国や発展途上国のサプライヤーから直接製品を購入することが出来れば大量の商品を格安で商品を購入することができるばかりか、自社商品の製造まで委託することができます。

そのようなときに役に立つのが世界最大級の企業データベースであるONESOURCEです。月額数万円の金額は掛かりますが、全世界1億社の情報や財務情報、取扱商品など様々な情報を取得することが出来ます。

ワンソース・ジャパン株式会社『ワンソース』 http://www.onesource.co.jp

 

番外編. 海外銀行口座

【海外銀行口座開設/ OPTI】

http://opti.co.jp/foreign_bank/

EUのAmazonで物品を販売したい場合に海外の銀行口座が必要になる場合があります。
こちらの自社サービスのご紹介となりますが、非常に人気のあるサービスです。
当社では
欧州での銀行開設の代行を行っており、法人に対しても対応しています。

通常、欧州の銀行口座を保有するためには、現地で法人を設立する必要がありましたが、当社サービスではその必要がありません。迅速に入金を受け取りたい、または欧州出張の際に欧州の口座から出金をして欧州でモノを購入したいという方にはぴったりかもしれません。

 

最後に

いかがでしたか。
今回はAmazonの海外販売・輸出で使える便利なツールを11つ紹介しました。

海外輸出となると、言語や法律が異なる環境でビジネスを行わないといけなくなるので、難しいと感じる方が奥いらっしゃるかと思います。しかし、事前にトラブルになりやすい部分を確認し、事前に対策を取れば大きなトラブルなくAmazon輸出を始めることができます。

本記事で紹介したツールを活用し、効率的にAmazon輸出を行っていただけだら幸いです。また、当社ではAmazon輸出や、海外輸出などに関するVAT登録や税申告のサポートを行っております。ご検討の方は、ホームページに詳細やお問い合わせができますので、是非よろしくお願いします。

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